槍を・・・目指した・・・②

徒然草

2012年11月06日 11:43

その①の続き・・・。


さてさて、避難小屋の中で夜を明かしたオサン2人。

予定通り5:00起床です。


本来であればここから西鎌尾根を通ってイザ槍ヶ岳まで!


って感じでしたが、目を開けた瞬間に小屋に吹き付ける風の音~・・・。


ヒュー・・・バタン!ビュォー!ゴトゴト・・・。
って感じです。



だいたい同じタイミングで起きたmon君も同じことを考えているようで、

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 

徒然草 : この風・・・西鎌尾根・・・ムリじゃね?

mon君 : う~ん・・・確かに。がんばって行ったとしても、明日降りれるかな。。。
       火曜日は仕事も休めないしなぁ・・・。


徒然草 : ここで無理して槍ヶ岳山荘で足止め食らうとオーバーするからな~・・・。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 


ここは少し様子を見て、鏡平まで戻るかどうか判断しようってことで
8:00くらいまで朝飯食ってコーシー飲んだり、雪を溶かして水作ったりしながら
天気の回復を願って待ちます。。。



・・・まー、願ってもムダだったんですけどね!!(笑



結局、強風の中とりあえず鏡平まで戻ろう!ということに。


槍ヶ岳敗退決定~!(ToT)


山は逃げませんからね。次回リベンジということで。


そうと決まれば、雪道を歩く準備を~♪
アウターを着こみ、アイゼン装着。
どんと来い!ですね。



ただ、さすがに風が強いです。
多分風速10mは超えたり超えなかったりするんじゃないかと・・・。

さて、いざ出発。まずは鏡平小屋へ向かいます。


新雪だろうし、雪の中は歩きにくいな~・・・なんて思ってたら、
これが意外と歩きやすい。
新雪は強風で飛ばされていて、積もっていた雪も一部は締まってきて根雪になったようです。


アイゼンを効かせながら、ザクザクと昨日歩いたルートを引き返します。
まぁところどころ膝まで嵌ることもありましたけど(笑

とりあえずゆっくり寝たし、体力的にも問題ありません。
二人して風に耐えつつ、雪道を歩いていきます。


改めて見てみると結構・・・ですね・・・(笑
ちなみに私の左側は崖になってます。

そして、小休止してアイゼンのバンドを締めなおそうと思ったときに・・・。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 

徒然草 : ん?mon君。左・・・アイゼンなくね?

mon君 : ん?あれ?ホントだ(笑
       
    ・・・ってホントにねぇじゃん!!


~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 



事件発生です。





双六小屋から40分ほど来たところです。
mon君のアイゼン探しの旅。

私は荷物を見ていたのですが、見つかるか心配になりmon君の後を追います。

左のアイゼンがない ⇒ 左側崖 ⇒ 落ちてる? と思って、
ちょっと崖の下も捜索。

テラス風になっているところにもないし、戻って行っているmon君にも会わないので、
結構戻ったね・・・と思いつつ、見落としてないかもう一度一旦荷物のある場所に戻ります。

最悪見つからなくても、歩けない!ってほどじゃないと思うのですが、
結構気持ち的に落ち込みそう。
ていうか無くしたら相当凹むな。。。

と思いつつ、そこから待つこと5分ほど。
mon君戻ってきましたね。
左足にしっかりアイゼンつけて!www


いや~見つかって良かった!
空身とはいえここまでのルートを半分くらい戻ったっていうんで、
しばし休憩・・・。



相変わらず天気も回復傾向にはないですが、
弓折乗越まで引き返せばそんなに荒れてないだろう。とことで
突き進むことにします。


避難小屋出発からたっぷり2時間ほどかけて(笑)、弓折乗越に到着。
そんな中、道々気が付いてしまったいたオサン2人・・・。

それは何かというと・・・、

今回、まだピーク踏んでないし!!



そうです。当初予定のピークは、目的の槍ヶ岳の他、双六岳・樅沢岳。
※隙あらば大喰岳・中岳も狙ってましたが・・・。

双六ガッスガス。樅沢岳も登れず、西鎌尾根~槍ヶ岳敗退・・・ってことで、
まだピークを踏んでませんでした。



てなわけで、弓折乗越に荷物をデポしておいて、
せめて超お手軽ピークの弓折岳には行っておこう。と。

弓折乗越から10分ほど。






今回の山行唯一の山頂~♪


ええ・・・仕方ないんですけどね。寂しかったっす!!
下のほうは当然のように雪もなく、季節が逆行してる感じがオモロイです。

これから降りていくのも寂しい感じがしますね・・・。


弓折乗越からは雪もくるぶしくらいまでなので、アイゼンも外して降りてゆきます。
あっという間に鏡平まで~。


この辺まで来ると、もう雪ではなく雨・・・。


昨日と同じように軒下で昼飯を食っていると、そりゃーもうかなりの雨ですね、こりゃ。
ここで久々(?)に別の登山者の方と出会いますw
少しお話ししましたが、新穂高から日帰りで弓折乗越くらいまで行かれるらしい。。。

岩が滑りやすいので、お気をつけて~!!
と、おっちゃんをお見送りした後、オサン2人も出発。

とはいえ、雨が降ったりやんだりで中途半端な天気です。
サクサクっと降りて行きます~。

途中、また秩父沢で水を補給しつつ・・・。




雨・・・



あめ・・・



アメ・・・w



そして、今夜の宿泊地。わさび平小屋へ到着。
裏手のキャンプ場をお借りします。





整地もきちんとされていて、落ち葉がたっぷりの野営場。
軽く雨は降ってますが、木の下に設営決定。。。



早速テントを引っ張り出して設営~♪


と、ここで軽く事件発生(笑



今回の山行に備えて、新しいテントを投入しました。

BDのスカイライト♪

こんなヤツ。
※3人用ってなってますが、2人ですね。3人はムリw

スペースも広めにつかえて、シングルウォールの軽いヤツ。
前室も作れるので、快適に過ごせる・・・・・・ハズでした(笑


小雨振る中で設営すると・・・、テントの中で雨かと思うような感じで
雨水が滴ってきます(笑


それもそのはず。
このテントはそもそも購入時点でシーム処理されていません。
購入者がシームシーリングをしないといけないのですが、なかなか時間が取れず、
後ろ側の半分しか終了してなかったのです!!

そして雨の中の設営・・・。
次第に強くなってきやがる雨脚!

当然のごとく雨漏りです(爆

設営後、テント内をびしょびしょにしながら雨水と格闘。。。
オールウェザーブランケットを、テントに被せる荒業で「今回は」凌ぎます。

ある程度過ごせるようになりましたが、とりあえず荷物全般『 しっとり 』してます(爆


むしろのほうがよかった・・・(ToT)。


そして晩飯の準備。mon君もこちらのテントに来ます。
バーナーを使って内側を乾燥させようと試みますが、
如何せん雨なので無駄な努力(笑

とりあえずテントに一枚被せて凌げている(?)ので
朝には止んでくれることを切実に願いつつ、就寝~♪


・・・とはいえ、全体的に「しっと~り」しているので中々落ち着きません。
もちろん結露もありますしね。

夜中に目が覚めたりしつつ、6:00くらいに起床。

朝飯とコーシーをすするためにお湯を沸かして室内に暖をとります。
テントの壁越しにmon君と相談しつつ、9:00くらいに出ようと。

バーナーの燃料全部使ってテントの中を乾燥させます!
火力MAX!!


そして、雨も小降りになってきてるし、タイミングを見つつガツッと撤収~!!


ビショビショのまま、ドライサックへぶち込みます。


ここからは新穂高温泉まで約1時間。
あっという間ですね。。。




登山口周辺は、まだ紅葉の時期。
雪~紅葉へと季節を逆行してますね♪

昨日、雪の中を歩いていたことがウソのようです。。。


そして、降りてきたらやっぱり温泉でしょう~♪


登山口のほど近くになる日帰り温泉で@¥800。
山行の垢をおとして、すっきり。


ただ、温泉から出てきた後晴れてきやがりました(笑



悔しくて涙が出そうになりましたがw、腹も減ったし早々に出発~。
超晴天(泣)の上高地、沢渡駐車場を抜け、道の駅で飯食ってヨメちゃんへのお土産を買って帰るのでした~♪♪


私が思うに、いろいろ事件もありましたが(笑)、総じて楽しく山歩きできました。
また、来年槍にリベンジで決定!!
そして、2泊3日の山行に行かせてくれたヨメちゃんに感謝感謝~♪♪




★ ☆ おまけ ☆ ★

帰り道の中央道・・・晴れすぎて富士山がきれいに見えました(爆



・・・なに?この晴れっぷりは?



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